ライティング

文章を速く書くために〜スピードライティングの基礎

文章を速く書けるようにするためには、自分のウィークポイントを探し、そこを改善してくことです。

そこで、あなたに質問です。

「あなたの文章作成スピードが遅い原因は何でしょうか?」

どうして文章を書くのが遅いのか?

文才がないから?
語彙が少ないから?
文章を書くのが苦手だから?
何を書いていいかわからないから?

多くの人は、こんなふうに考えるかもしれませんが、もう少し深く原因を探っていかないと、文章作成スピードをアップさせるために必要な原因にはたどりつけません。

物事を改善させるには、「原因は何か?」を正しく把握することが肝心です。

筋力が足りなくてスピードが上がらないマラソンランナーが、「走るのが遅いのは根性が足りないからだ」と言って、精神力を鍛えるために座禅修行をしてもスピードアップは見込めませんよね?

「ふくらはぎの筋力不足でスピードが上がらない」⇒「ふくらはぎの筋トレをする」

など、具体的な原因を見つけることが、スピードアップをさせるための第一歩です。

文章作成スピードをアップさせるのも同様です。
まずは、文章作成スピードを遅くしているボトルネックを探すには、文章作成とは、どんな作業で成り立っているのかをきちんと理解しておくことが必要なのです。

文章作成とは、どんな作業か?

「考える」
「調べる」
「書く」

文章作成は、大別すると上記3つの要素で成り立っています。

考える

何を書くか。
読者に何を伝えるか。
どんな文体で書くか。
どこに焦点を当てて書くか。
流れはどうするか?
全体の構成は、どうするか。
書き出しは?
どんな切り口で書くか。
結論は?
など、文章を書く際に考えることはたくさんあります。

あなたは、何を考えることに多くの時間を費やしているでしょうか。

もし「文章構成をどうしようか」とうことで時間を使っているなら、
文章構成パターンをいくつかつくっておき、「よし、今回はこのパターンで」と選べるようにしておけば、考える時間を劇的に短縮できるでしょう。

調べる

よく知っていることを書くのなら、あまり調べずに書けますが、知らないテーマについて書くことになった場合は、基本的なことから調べる必要性が出てきます。

調べる方法は、書籍で調べる、インターネットで検索して調べるなどの方法がありますが、ほとんどの方は、インターネット検索で調べることでしょう。
しかし、これが曲者なのです。

インターネット上には情報があふれかえっている上に、最初の目的から脱線しやすい環境だからです。

最初は「A」について調べていたのに、気がついて見たらまったく関係ない「B」について調べていた。

ひどい場合は、「いつの間にかショッピングサイトを見ており、何を買おうかで悩んでいた」という笑い話もあるほど。
調べものをしている最中に、とても興味をそそられる内容に出会ってしまい、文章作成とはまったく違うことを調べてしまったというのは、情報が多いインターネットでの調べ物における「あるある」です。

あるいは、「A」を調べているうちに、「B」という疑問が生まれた。「B」を調べているうちに、「C」が気になり始めた。「C」を理解するために「D」を調べていると、「F」という意外な事実があることを見つけた。真偽を確かめるためにさらに調べを進めてみると……。
と、1行も文章を書かないまま、1日が終わっていたということも。

調べる行為にはキリがありません。

あなたは、「調べる」行為にどれだけ時間を使っていますか?

「調べる」作業については、20分、30分と、時間を区切って行うことをお勧めします。

書く

「書く」というのは、実際に文字を書いて文章にする作業です。

書くテーマ、伝える内容、文体、文章校正などが予め決まっていれば、それほど時間をかけずに書くことができるはずです。
しかし、上記のことがあいまいないにしたままで書き進めると、途中でつまずいてしまうことが少なくありません。

しばらくは調子よく書き進められたのに、あるところでピタリと止まってしまった。
そんな経験をした人もいるのでは?

文法で悩んでしまった。
言葉の使い分けがわからなくなってしまった。
伝えたいことが、うまく表現できず、悩んでしまった。
タイプミスが多い、タイピングが遅い。
etc.

「書く」という作業でも、文章スピードが上がらない要因は、たくさんあります。

あなたは、どれが当てはまりますか?

文章スピードをアップさせるコツ  まとめ

1.文章作成が遅い原因は何かを明確にする。

2.改善策を見出す。

3.改善する。

基本は、たったこれだけです。

「文章を書いている途中で、ピタリと止まってしまい、書き進められない」なら、予め「読者に何を伝えたいか、切り口はどうするか、全体構成は?」と考える作業をしっかりと行っておく。

「書く」作業において、タイピングスピードが遅いのなら、タイピングスピードを上げる練習をする。

「調べる」ことに時間がかかっているなら、「調べる時間を短縮する」「調べる時間に制限を設ける」といった改善策があります。

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