フリーランスのライターには、いつお金が振り込まれる?
仕事をした費用の支払いのルールは、クライアントによってまちまちです。
原稿を納品した月末に請求書を発行して、翌月末、翌々月の15日、翌々月末などさまざまです。
また、請求書を発行するタイミングもクライアントによってルールが異なります。
請求と支払いの例
- 例1 原稿を納品した月の月末 翌月末振込
- 例2 原稿を納品し、制作物が完成した月の月末請求 翌々月末振込
- 例3 原稿を納品し、雑誌が発行された月の月末に請求 翌月末振込
これはほんの一例です。
実際に仕事をしてから入金されるまで1ヶ月ということもあれば、半年後という場合もあります。
はじめて仕事をする前に確認しておくべきこと
お金のことをなかなか言い出せないのは、日本人特有の性質のようですが、ビジネスなので明確にしておいた方がお互いにとっていいでしょう。
仕事が終わっていざ請求という段になってもめてしまうのは、あまり気持ちのよいものではありません。
フリーランスにとってクライアントと良好な関係を築いて仕事をしていくことはとても重要なことです。
「あとでお金のことでもめるのは嫌なので、請求やお支払いについて確認しておきたいのですが」
と言って、請求書発行のタイミングと費用の支払いについてのルールを確認しておきましょう。
フリーランス(個人事業主)に対して配慮してくれるクライアントも少なくないので、請求・支払いに関しては一応相談してみましょう。
規定よりも早く請求・振込の処理を行ってくれることもあります。
請求関係で確認すべきポイントは3つ
1.請求書発行のタイミング
請求書を発行するタイミングです。月末というのが一般的です。
2.支払いサイトの確認
支払いサイトとは締め日から支払いまでの期間のことです。
例 月末締めの翌月末払い 30日サイト
3.消費税について
消費税を加算して請求します。
万が一、「個人事業主の場合は、消費税は加算できない」という企業があった場合は、公正取引委員や中小企業庁に相談しましょう。
フリーランス(個人事業主)の請求書
請求書のフォーマット
市販の請求書を使っている人やExcelなどで自作したものを使用している人などさまざまです。
請求書は自分が使いやすいようにExcelなどで自作することをお勧めします。
一度フォーマットを作成しておけば、「見積書」「納品書」などにも使用できて便利ですし、何よりも様になります。
また、あまり多くはないですが、クライアントによってはクライアント独自の請求書を使うように指示されることもあります。
その場合、クライント側が請求書を作成して送ってきますので、内容を確認して押印し返送します。
企業によってはその企業がつくっている請求書を購入させられることもあります。
納品書
あまり多くはないですが、請求書と同時に納品書を求められることもあります。
中身は請求書とほぼで、違いはタイトルが「請求書」か「納品書」といったことくらいです。
オリジナルの請求書をExcelなどで作成している場合、タイトルを書き替えれば済みます。
「請求書兼納品書」でOKしてくれる企業もあります。
請求書の件名の書き方は?
◯◯◯原稿料 3p分
◯◯◯雑誌名 5月1日号 特集記事 4P
株式会社◯◯◯ 採用サイト 取材・ライティング費用 5名分
◯◯株式会社 会社案内 12ページ ライティング費用
などといったように、仕事の内容がわかるように記述します。
クライアントによっては件名を指定してくることもありますので、請求書発行前に「請求書の件名はどうしましょうか?」「◯◯◯◯という件名でよろしいですか」と確認しておくといいでしょう。
請求書の件名は、クライアントの経理担当者が見て、それがどの仕事なのかがわかりやすくなっていることが肝心です。
相手の立場になって考えてみましょう。
クライアントである編集プロダクションや制作会社は毎月、多数の仕事を並行して行っており、複数のライターやデザイナー、カメラマンなど、大勢の人たちと仕事をしています。
ひとつの案件で、それぞれの外部スタッフが異なる件名で請求書を発行したらどうなるでしょうか。
案件単位で請求書の件名が同じであれば、クライアントの作業も容易になります。
請求書の件名は、クライアントに確認するのが無難です。