取材・インタビュー

取材・インタビューにはコツがある。プロから学ぶ取材・インタビューのノウハウ

2020年5月9日

上手な取材・インタビューのコツ

取材・インタビューが始まって相手が話し始めると、思わぬ方向へ話が展開していくことがあり、予め用意していた質問を順番通りに出来ないことがあります。

というよりは、ほとんどの場合、想定通りにはいかないものです。

聞きたい答えが、どうしても引き出せないこともあれば、その反対に予想以上に良い話が聞けることも。

あるいは、不要な話ばかりが多くて、時間ばかりかかってしまうというケースもあります。

取材・インタビューは、どのような展開・方向に進むかは、その場になってみなければわかりません。

しかし、ちょっとしたコツやポイントを押さえておけば、スムーズな取材・インタビューを可能にします。

 

話が脱線してしまったら・・・

話が大幅に脱線したり、話が予定よりも大幅に長引いたりした場合は、タイミングを見計らって軌道修正することが必要です。

「ところで、◯◯◯についてなのですが…」

「今日の取材の目的は新サービスを紹介することなので、端的に消費者のメリットを教えていただけますか?」

などと切り出してみましょう。

「ああ、そうだった」と、話が元に戻ることもあります。

 

話し下手な相手の場合は、同じ内容の質問を表現を変えて繰り返してみましょう。

「新サービスのメリットは何ですか?」

「新サービスによって便利になることは?」

「新サービスの特徴は?」

などといった具合です。

 

沈黙の対処方法は?

相手が答えるのを待つことも大切です。

取材・インタビュー中に相手が考え込んで黙ってしまうと、ついしゃべりたくなってしまうこともあります。

しかし、インタビュアーが沈黙に耐えかねて「それは、◯◯◯ということですね」などと答えを先取りしてはいけません。

相手は考えているので待ちましょう。

しかし、いくら待っても答えられない人もいます。

そのときには、
「それは、◯◯◯ということですね」と確認するのが効果的です。

 

より深くツッコむ

ツッコミと入っても笑いを誘うためではありません。

「それはなぜですか? どうしてですか?」と、深く聞き出すことです。

たとえば、新商品開発についてインタビューしているときに、

「あの部分の開発が最も難しかった」

という話になった場合は、

「具体的には、どんなふうに難しかったのですか?」

「その部分が難しかった理由は何ですか?」

と深掘りすることで、具体的なエピソードを聞き出すことが可能になります。

常に「なぜ?」「どうして?」という意識を持って、取材・インタビューを行うようにしましょう。

 

本音を聞き出すコツ

人は、ほっと一息ついたときに、ポツリと本音をもらします。

実際に、取材・インタビューが終わった途端、重要な情報を漏らしてくれることがしばしばあります。

このことを上手に利用すると、とても良いエピソードが拾えることがあります。

コツは、若干早めに取材・インタビューを終わらせ、

「これで取材は終わります。ありがとうございまいした」と相手に終わりを明確に告げることです。

ほとんどの相手は、そこでほっとします。

ノートを閉じたり、ICレコーダーのスイッチを切るのもいいでしょう。

取材が終わったふりをして、

「いあぁ、ホントにこの新サービスは画期的ですよね。ところで〜」などと、話しかけるといいでしょう。

取材・インタビューで本当に聞きたかった内容が聞けるかもしれません。

 

話が長い場合の対処法

記事にまとめるだけの話は充分に聞けたのに、延々と話し続ける方もいます。

そういった場合は、頃合いを見計らって「それでは、最後にあとひとつだけ質問があります」と、そろそろ取材は終わりだということを伝えると良いでしょう。

 

インタビュアーは私事を話さない

たまにいるのですが、取材・インタビューを世間話だと勘違いしている編集関係者やライターがいます。

打ち解けた雰囲気づくりのために、わざとそうする場合などもありますが、相手の話を途中で奪って自分の話を始める人もいます。

これはライターとして失格ですので注意しましょう。

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